今さら聞けないTPPって?

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10月5日 朝(日本時間5日夜)、

TPP交渉は大筋合意に達した

とする共同記者会見で声明を発表しました。





TPPとは、

日本・米国を中心とした環太平洋地域による経済連携協定(EPA)

の略称のこと。

環太平洋戦略的経済連携協定
(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership
Agreement)

または

(Trans-Pacific Partnership)


日本では、

『環太平洋パートナーシップ協定』

とも言われます。


その目的は

『太平洋を取り囲む国々の間で、モノやサービス、投資など

出来るだけ自由に行き来できるよう、

各国の貿易や投資の自由化やルール作りを進めるための国際約束(条約)』


です。





当初 TPPは、


2005年6月に

シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド

の4か国間でスタート、

『パシフィック4:P4」

と呼ばれていました。


2011年11月、

アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルー

が交渉に加わり9カ国に拡大。

日本は、アベノミクスの政策の一環として2013年7月より正式参加。


2015年10月5日、

日本の交渉参加から2年以上を経て現在加入の、

北米:アメリカ、カナダ、

中米:メキシコ、

南米:チリ、ペルー、

豪州:オーストラリア、ニュージーランド、

アジア:日本、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、

12カ国で大筋合意に至りました。




これにより5年程度をめどに

各国の関税が段階的に撤廃されることになり、

世界のGDPの約40%を占める

世界最大の経済圏が誕生します
(EU 欧州ヨーロッパ連合の世界のGDPに占める割合は25%)

TPPが世界貿易ルールのスタンダードとなることが期待されています。





日本が参加した理由について、安倍首相は


「アジア太平洋地域における新たなルールをつくり上げていくことは、

日本の国益となるだけでなく、世界に繁栄をもたらすものです。

日本は世界第3位の経済大国です。

一旦交渉に参加すれば必ず重要なプレイヤーとして、

新たなルール作りをリードしていきます。

日本には、

美しい田園風景、

農村の伝統・文化、

国民皆保険制度を基礎とした社会保障制度

という世界に誇るべき国柄があり、これらの国柄は断固として守ります」


と明言しました。





TPPの具体的なメリットとして、

① 関税が撤廃され、貿易手続が簡素化されることで、
衣食住にかかわる多くの商品が安く購入できるようになります。

② 輸出相手国の貿易手続や、ビジネスマンの入国・滞在手続が迅速化・簡素化され、
投資ルールが整備されることで、大企業のみならず、すぐれた技術を有する中小企業も
アジア太平洋地域の広大な市場に進出することが容易になります。

また、流通などのサービス産業も海外に進出し易くなります。

③ 輸出相手国の関税が撤廃され、貿易手続きが簡素化されることで、
日本の優れた工業製品などを輸出しやすくなり、その結果として、

国内の雇用や収入にも好影響を与えることが期待されます。
また、世界的に評価の高い日本の高品質の農林水産物も海外に輸出しやすくなります。

④ 知的財産保護のルールが整備されることで、
世界的に評価の高い日本のアニメ・ゲームなどのコンテンツや、
長年の努力で築きあげてきたブランド・商標などを守ることができます。



これらのメリットより、

日本経済全体では、

実質GDPが0.66%、3.2兆円分底上げされ、消費の拡大が3.0兆円のプラスとなっており、

多くの消費者が恩恵を受けるとされています。

(※関税撤廃に伴い、農林水産物の生産額が3兆円減少分を考慮しての数値)





一方、TPPのデメリットは、

① 食糧自給率が現在の39%から27%まで引き下げられる。
海外からの輸入が止まった場合、国内で生活することが難しくなる。

(※農林水産省の試算では、食料自給率が40%→13%に下がると試算)

② 関税撤廃に伴い、農林水産物の生産額が3兆円減少分、
農林水産にダメージを与え それにより雇用が340万人減る。

③ 日本の食品の輸入規制が引き下げられることで、
食品添加物・遺伝子組み換え食品・残留農薬などの規制緩和により、食の安全が脅かされる。

④ ISD条項(多国間における企業と政府との賠償を求める紛争の方法を定めた条項)によって、
自分の国にとって不利な判決が出た場合でもそれに必ず従わなければならない。

⑤ 医療保険の自由化=医療保険会社が今の日本の公的医療保険に進出することが可能になり
また、

混合診療=ある病気の診療に対して公的医療保険の適用診療と適用外の診療が混在すること。 
それらの解禁により、国保制度の圧迫や医療格差が広がりかねない。






【まとめ】

1. TPPとは『環太平洋戦略的経済連携協定』の事で、加入国同士の貿易関税を無くし自由に貿易をする条約

2. 現在、12カ国が参加

3. メリット、生活品が安くなる。

4. デメリット、食の安全が脅かされ 医療格差が広がると懸念もある。








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