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生涯を笑顔に~ ライフスマイリスト FPの上野です。
日銀は1月29日(金) マイナス金利政策の導入を決めました。
「マイナス金利って??」
と思われた方も多いのでは。
そこで、
『マイナス金利のメリット、デメリット』を解説しましょう。
1.【マイナス金利とは?】
金利がマイナスになる状態。
普通は預金やお金の貸し出しをすれば利子または利息が付いてきます。
ところが、超低金利時には短期間ではあるが
逆に貸し手が借り手に利子を支払う状態になる事があります。
すなわち、お金を貸すと少なくなって戻って来る、
『お金預かり手数料』を徴収することにです。
これが『マイナス金利』。
欧州中央銀行(ECB)では
2014年からマイナス金利政策導入されており、
国債のマイナス金利が起きる理由の一つは、
銀行が国債ばかり買って貸出に回さない状態だと、
国内の資金循環が停滞して景気が回復しません。
そこで、国債を買えば損失が出るマイナス金利状態にしておけば、
銀行は国債より企業への貸出をするようになる訳です。
日本の場合、
銀行などの金融機関は、融資量に応じて
日銀の当座預金口座に預ける義務があります。
現状では、決まった額を超えて預けている分については、
年0.1%の利子をつけているが、
2月16日マイナス金利導入後は
金利がマイナス0.1%となります。
これは銀行が民間企業への融資を増やさせる為の
強制政策だとも言えるのです。
2.【マイナス金利のメリットは?】
民間銀行が日銀に預けていたお金(国債購入費)を
企業や一般に貸し出すようになり、
私たちが住宅ローンを組んだりするときに
金利が安くなる可能性が出てきます。
新たに住宅ローンを組む人の金利負担は小さくなり、
他にも自動車ローンや教育ローンなどの金利も下がると予想され、
個人消費の回復を後押しすることになるでしょう。
また、
国内の金利が下がれば円を売って外貨を買う動きが広がるため、
円安が進みやすくなり、
一段の円安進行で輸出企業の収益が上がれば、
賃上げの動きが広がり、
企業業績の改善は株価の上昇へ、
そして個人投資家の収入も増えるという流れが予想されます。
3.【マイナス金利のデメリットは?】
今回のマイナス金利策は、
あくまでも日銀と民間の銀行との間のお金のやり取りの方針で、
私たちが預けた預金金利がマイナスになるということではありません。
しかし、
ただでさえ低い預金金利。
民間銀行は国債購入のお金の行き先が無くダブついた状態になり、
一般市民からの貯金を募る必要のない状態に。
そのため更に金利が下がる可能性があります。
さらに
マイナス景気策が順調に行き 目標の『物価上昇2%達成』となれば
それは物の値段が2%上がる事を意味します。
その分(その分以上に) 私たちの収入が上がれが問題ないのですが、
物価の上昇と収入の上昇にはタイムラグがあり、
しばらくは生活が大変になります。
【まとめ】
このマイナス金利策は、この先もずっとということは無いでしょう。
経済は生き物、インフレになったり、デフレになったりしたら、
戻さなければなりません。
ところが、このかじ取りは大変繊細で、政策によっては
一部の業種は恩恵を受けるが
他の業種には壊滅的状況になることもあります。
この際、
今の円安に乗じて海外の運用も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
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